2009/01-06

0627
部分最適と全体最適
CDI植野勧さんと月島もんじゃ進行会共同組合の会長と会食。植野さんとはかれこれ10年来のお付き合いで、自分が大学卒業後、無謀にもすぐに独立し、食い扶持に苦労していたドミトリーアーキテクツ時代に、社会人経験の少ない自分にでも出来る仕事を紹介していただいていた恩師だ。話題は共同体精神、教育、におけるボランタリー精神について。地域産業活性化に不可欠な地域コミュニティ、学校教育と家庭内教育との中間的な位置ずけとして機能してきた、少年野球クラブやサッカーなどの地域教育。これらには、概してボランタリー精神にあふれた名物"おやじ"が必須で、人の子を叱るにも、コミュニティ活性のために一肌脱ぐのも、個人の損得勘定を越えた全体最適のための強烈な個性の持ち主で親分肌の”おやじ群”によるボランタリー精神がそれらを支えていたのではないかと。行過ぎた自由競争社会が、そんな精神を排除してしまったのではないかと。自分も今年で35歳。よい年齢になってきた。部分の最適化より全体最適を視野に入れた行動を実践していきたい。

0624
不況対策
とある編集社から出版される、設計事務所の不況対策特集の企画会議に参加。僕なんかでよいのかな?と思いながら、思いのたけを語る。同席者中、建築家、森山さんのスタンスが非常に興味深かった。なんでも新聞折込のチラシ広告を自費で行い、設計を受注したことがあるとか、”今なら住宅設計料100万円キャンペーン”(監理なしで、打ち合わせ回数に制限があるらしい。そのあたりの対価に対するサービス内容の明確化にも務めておられる。)をWEB上で実施して顧客と出会ったとか。その他にも、アイデア満載の武勇伝を聞かせてもらった。構造設計事務所やフィナンシャルプランナーとデスクを並べて、業務提携している点も特徴的だ。もし仮に僕が今まで思いついたとしてもどこかでブレーキをかけたであろうことを、何のためらいもなく、”やれることから実施する””出合った人全員が顧客候補”などなど氏のを聞いていて、自分の想像力のなさと、実行力のなさ、クリーンでカッコイイスタイルに固執している器の小ささを感じた。氏曰く、自己顕示欲を満たすための”作品作り”を続けることを止め、サービス業としての住宅建築設計をまじめにビジネスすることにマインドチェンジした瞬間があったとか。お高くとまってお客を待っているだけの設計事務所は、エンドユーザーからみて、どんなサービスが受けられるのか分からないだろう。自分の行っているサービスを知ってもらうことからはじめる必要があるなと感じたと同時に、集客や営業、接客術にも、創造的なオリジナルアプローチがあってしかるべきと感じた。


0623
東京の町とピータースタッチベリー
昼過ぎからリノベーション案件の視察4連発。立地と建物の状況を見て、どのように活用できるのか?ターゲットはどのへんか?どんな改造を行うべきか?収支の見合いはどうか?借地権などの権利関係はどうか?リノベーションでテコ入れしたとしてあと何年くらい持つか?建て替え可能か?瞬時に考え、アイデアを出し合う。本日は東京イーストサイドの、神田、森下、本所、浅草の1棟ビルまたは1戸建て。土地の大きさと建て物の築年数、売買価格からだけでは、正確な事業収支はつかめない。やはり、現地の生の状況を視察し、リノベーションにかかるイニシャルコストも含めた計画とするべきだ。4つとも密集市街地に建っている。人がそこで過ごすという観点からは、決して快適には映らない。隣の建物との間隔は20センチ。夕刻から芦沢さんがローカルアーキテクトを務めている関係から、氏のオフィスで開催されたオーストラリア建築家、ピータースタッチベリー氏のレクチャーを聴きにいく。地球環境という大きな自然の中で、自然エネルギーをいかにしてプリミティブな操作で住環境に適用させていくかといった氏のテーマが終始語られた。時には、砂漠地帯のトカゲの生態について、ワニのうろこの凹凸について、洞窟の中の鳥の巣について、アボリジニーのライフスタイルなど、自然の摂理と生命の進化にまで話は及んでいた。環境についての議論が活発な昨今、そうした原初的な気付きと発見は大切だと感じると同時に、ここ、東京で自分はこのようなプリミティブな思考を持ち続けられるのか?通用するのか?建築が社会性を持っているとするならば、きれいごとでは済まされない、毒を含んでしかるべきなのではないかとも、感じた。ただ、氏の言葉に”土地を感じる”というものがあった。うむ、なるほど。


0618
PMO
本日は、野村不動産が開発したプレミアムミッドサイズオフィス(PMO)のモニタリングイベント。設計やデザインで関わらせてもらったわけではなく、インターオフィス+MS4Dでイベントオーガナイザーとして携わらせていただいた。各界の勢いのある方々に内覧いただき、ご意見を頂戴するイベントだが、小雨がぱらつく天候にも関わらず、沢山お方に足を運んでいただいた。感謝。PMOに関して言えば、野村不動産がこのような開発に力を入れていることにまず驚いたのと、今後も東京イーストサイドで、数棟の建設を控えていることを思うと、複数の同じシリーズの建物が存在する事で得られる、面的な展開があってもよいのではないかと思った。オフィスは企業の生産性と直結する場所。企業体質や働き方自体に変化が生じているときだからこそ、僕らのようなアイデアと創造性を生業に生きる設計事務所が意欲的に取り組むべき題材だと感じる。


0616
NCオフィス工事現場
木造住宅のオフィスへのリノベーションプロジェクト”NCオフィス”の工事現場。プロジェクト進行の詳しい解説が、「オモロー不動産」ブログで紹介されている。

0614
決算と判断の時
6月末で決算を迎える。MS4Dとしては2回目。売り上げは微増、利益はほとんどなし。このご時勢赤字でないだけましなのか。2~3年は続くであろうといわれる不況を考えると来期、どのくらいの仕事を受注できるか見透しは明るくない。そんな中で、ある判断を迫られることになった。単刀直入に言えば、事務所の移転。人件費と家賃が大半を占める事務所運営費を軽くし、今後も続くであろう不況に耐えうる筋肉質な組織とするべく迫られた判断なのだが、事はそんなに単純ではなく、1度は会社を休眠させようかとも思った。リストラを実施するくらいなら、家賃を抑える!が最後の判断の決め手になった。その他にも理由は複雑で、全て整理し切れていないが、悠長なことを言っている場合でもないと思っての決断。移転先はMS4D役員となった芦沢啓治氏が現在使用している小石川のオフィス近辺。時期は9月ごろ。2年前MS4D立ち上げと共に目黒から五反田に引越し。その前も2年前に事業所拡大で大久保から目黒に引越し。こんなに早くまた引越しをするとは思わなかった。理由のひとつにMS4Dの特異点の一つでもあるレベニューシェアによるパートナー2名が各々事業所を構えることになり、人員に対する場所の割合が不釣合いになったこともある。この厳しい時期に新事務所設立?それは、、、、、個々人の勝算あっての判断だと思うので、他言は無用。去るもの追わない。概況が音を立てて変化している。自分達の環境も目まぐるしく変わる。変化が激しいときだからこそ、自分達の今後の方向性をしっかり見据え、地に足をつけて活動していこうと思う。


0609
制度と自由
建築士法改正にともなう、1級建築士定期講習なるものに行って来た。ビッグサイトに800人の設計士が集まって、建築基準法、建築士法、関連法令などの改正のポイントと建築士の社会責任云々についての講義を丸1日がかりで受ける。これをすっぽかすと懲戒処分とか。昨年夏に受けた管理建築士講習なるものとその内容の大半がかぶっていたので退屈だ。会場で母校東京芸大の恩師、六角先生に会う。会話を交わす内に気持ちはタイムスリップし、学生時代に心に抱いた建築計画の自由さ、無限の可能性に夢ときめいていた頃を思い出す。いまから思えば無知のきわみともいえるような内容の計画をそれこそ、”自由な発想”の名の元に課題にぶつけていたな。学生の特権。そんな桃源郷から現実に戻って、講義の続きを受けながら感じるのは、今回の法改正は、建築設計事務所の淘汰を加速させるひとつの要因になりうる。ということ。経済状況も芳しくないが、制度がそれを後押しし、人、物、金、体力のない事務所は生き残れないような仕組みに感じる。住宅瑕疵担保履行法は建築設計の自由な発想を奪うとも感じる。と同時に、今までがおかしかったのだとも思う。建築士免許貸しは横行していたし、今まで賠償責任保険への加入なしに設計事務所を運営できていたこと自体が”社会責任を取っていませんよ”といっているようなものだ。リスクも責任も背負わない自由などないと思う。それは自由なのではなく”自分勝手”なのだと。制度によって自由が奪われると文句を言うぐらいなら、”創造性という自由”を守るために、制度以上に厳しい自主規律をつくるべきだとも思った。


0606
マーケット
近所のマーケットへブラブラと。気になる魚屋の店名が分かった。店の端っこのほうに看板がかかっていた。”いとうや”。いつもここへ来ると物色する、魚1匹まんまコーナーには、丸々太ったアオハタが。珍しい。見た目の黄色がかった姿から”キハタ”ともよばれる。魚の中でもハタ科の魚は好きだ。下あごがグイと出た大きな口で、自分の半分くらいある獲物も丸呑みにする獰猛さを持っている肉食魚。美味。海の中で出会うと、丸い尾びれ、胸鰭を上手に使って、水中にホバリングして見せたりする。ほとんどの種類が雌性先熟(はじめは雌で途中雄に性転換する)なので、このキハタもメスかな?などと買い物もしないでうろうろしていては迷惑なので、本日は鱚(キス)とトビウオを購入。てんぷらと塩焼き予定。

0604
打ち合わせ
ゴルフプロのTAKEさんこと小山武明さんと打ち合わせ。TAKEさんブログはこちら。打ち合わせ後、乃木坂の鮨屋へ移って会食。真鯒、稚アユ、マナガツオ、アサリなどなど、旬の魚を肴にゴルフ談義、時事ネタ、プロジェクトのことなどで盛り上がる。僕はゴルフはやらないのだが、自分の仕事にも通ずる話があった。1打1打はもちろん大切なのだが、それらの積み重ねとなるコース通しての安定感、はたまた生涯を通しての安定感が大切だと。うむ。心得た。

0530
パワーをもらう!
土曜日、昨年末に竣工した山中湖K邸にお呼ばれし、ホームパーティに参加させていただく。晴れ間がさしたり小雨が降ったり、ころころと変わる天候と、それに伴って刻々と変化する山中湖面の色の移ろいを見ながらの屋外BBQとシャンパンに舌鼓。山中湖K邸のは、3年前竣工の逗子たぬきハウスのクライアントの紹介で始まったプロジェクト。この日は、そんな家兄弟も集まっていただいて、お家評論会。宴もたけなわ、夕刻にはおいとまし、逗子までたぬきハウスのクライアントを車で送ることに。逗子でも夕食をご馳走になり、両クライアントに感謝。その足で、夜どうし車をはしらせ、長野県伊那、南アルプスの西側を走る伊那山脈の峠の一つ、分杭峠へ。分杭峠は、日本最古で最大、最長の巨大断層地帯「中央構造線」の真上に位置し、なんでも強力な”気場”が発生している場所とのこと。ゼロ磁場パワースポットなどとも言われるそうだ。不治の病が治ったとか、体内の邪気が追い出されたとか、いろんな噂があるそうだが、行ってみた感想としては、単純に森林浴が心地良く、湧き出る岩清水がおいしかった。標高1400mの森の中は、ひんやりしつつ、むんとした湿度たっぷりの空気に囲まれ、日ごろの都会の忙しさを忘れさせてくれます。そのまま日本列島を南下し、浜名湖でうなぎを食す。”なかや”のうなぎは絶品。というのが、味もさることながら、目の前で活きたうなぎを見事な包丁捌きで次々に捌いているのを目で楽しむだけでかなり満足。関西は腹開き、関東は背開きと聞くが、なかやの大将は背開きだった。関東出身なのかな。ここの名物は生の胆嚢。苦い思い出くださいと注文すると出してくれる。まったく臭みがなく、奥歯で噛み潰すと苦さのあとにじんわりと甘みがやってくる。日も落ちて帰路につく時間。東京→山中湖→逗子→長野→浜名湖と、行ったり着たりを繰り返しながらの、車の旅の終焉は、どっと疲れが出てくるかと思いきや、眠くなることもなく、2時間で帰宅。鋭気を養ってくれたのは、果たしてゼロ地場か、苦い思い出か、いや違う。酷評もありつつ仕事を評価してくださったクライアントの言葉と最高の笑顔だ。

山中湖K邸

分杭峠の光景

伊那で見つけた間伐材をコンクリートの型枠利用した調整ダム

0526
竣工後の点検
昨年9月に竣工し、リニューアルオープンした”神宮前ROCKET”とそのオーナーであるアートディレクター藤本やすし氏のオフィスCAPの自社ビル”ニューキャップビル”の竣工後定期点検に。ニューキャップビル
は早いもので竣工後1.5年が経つ。空間の使い方が多少変わり、プチリフォームを行うことになった。ROCKETでは、現在”WE LOVE MAGAZINE LIBRARY returns”が開催中。今春、表参道ヒルズの三周年記念企画イベントで世界47カ国から約1200冊ものヴィジュアルマガジンが集められ話題となった「WE LOVE MAGAZINE LIBRARY」。残念ながら見逃してしまった雑誌フリークからの「もう一度開催して欲しい」という声をうけ、再度ROCKETに世界中のオシャレ雑誌が集合しているようです。見ごたえあります。


0525
煙常連
A.C.O倉島氏、川人氏、CIA森江氏と渋谷の炭火焼屋で夕刻から会食。衣服が煙にいぶされることで有名なお店らしく、店内は白煙で充満。通いなれている4人中2人は、”この店のこの感じがいいんだよね。”などと初めて来店する僕に、ローカル習慣を教えてくれる。たしかに、こんなに煙たいのにお客さんでテーブルは埋まっている。不景気知らずの繁盛っぷり。近況報告、世代話、不況話、などで大いに話が盛り上がっている最中に、事態は起きた。いよいよ煙は濃度を増し、食材を焼いているのか、自分が燻製されているのか判別できなくなってきたころ、店員さんが窓を開けてくれた。ありがたい、と思うもつかの間、目の前の会食相手が見えなくなるほどの石炭臭の煙に包まれる。観察すると、窓から煙がもうもうと入ってきている。これもローカルルールのサービスの一環か?とのんびりしていると、倉島氏は”うっ”っと一声あげて階下に降りていってしまった。トイレ?隣の客が”なんか避難しろって言ってますけど”などと煙り常連客らしい、落ち着き払った様子。なんだなんだと階下に降りていくと、もう、視野50センチの煙天国。電気も消えている。これは間違いなく火事。ということで、煙り常連客のエスコートで皆落ち着いて避難。あっぱれだったのは、アルコールとローカルルールに惑わされることなく、自己防衛本能に正直に行動をとった倉島氏。

0523
マーケット
武蔵小山にお気に入りの市場がある。八百屋や肉屋、魚屋や惣菜屋などが、古いてボロボロの倉庫にひしめき合っていて、いつも買い物客でにぎわっている。二葉フードセンター。鮮度がよくて低価格。大手スーパーマーケットのような商品ごとのパッケージはなく、量り売り、かご売り、箱買い原則。なので夕刻にいくと、多少痛んだ野菜なんかは、おまけしてくれる。市場ならではの活気と人情が楽しくて、用もないのに、ぶらっと寄ってみたりする。中でも”まる”の旬な魚がならぶコーナーが気に入っている。”店名不明”レアな魚もたまに入る。店の名物おじさんが、珍しいものは食べ方まで教えてくれるから、買い物しなくても寄る。本日はイサキやカマス、アユなどの夏の魚が並んでいた。もう、初夏だ。


0521
旬の素材2
以前展示会イベントで購入し、それ以来使用していない照明器具が事務所の倉庫から出てきた。ニッポのシームレスライン、調光がきく。イベントで使用した際は、カッティングシートを貼りサインとして使いました。
<旬の素材no.002>
シームレスライン(ニッポ電機株式会社) 球+器具長さ1500mm、10台
器具;SAL-D2-1500AM 定価;34,100円
球;FRT1500EW(白色) 定価3460円
ご入用の方、4掛けで差し上げます。ご連絡下さい。shimi@ms4d.co.jp


0517
MOTTAINAI
僕はかなりのもったいない症だ。食べ物が残っていると満腹なのについ手が出てしまうし、廃棄処分になってしまうものを見ると、救いの手を差し伸べてしまう。解体工事現場なんて、宝の山に見える。子供の頃からのこの癖は、貧乏ったらしくて、自分では嫌いなのだが、MOTTAINAIが世界共通語になろうとしている、昨今ではこの精神は自分だけに宿しているわけではなく、循環型社会の手本である江戸のDNAなのだと、見直すようにしている。ただ、問題なのはもったいない、いつか使うだろうと思って、物を溜め込んでゴミダメにしていたら、スペースはいくらあっても足りない。旬な内に使うことが肝だ。自分で使い道がないのなら、人に声を掛けてみればよい。そんなこんなで、旬な素材を最近ゲット。山中湖の別荘地設計が本格化し、模型やら図面やらを持って頻繁に現地に脚を運ぶようになったので、荷物がたっぷり詰める車がほしいな~と周囲に声を掛けていたら、出てきました。ケイのバン。走行距離97000kmでまだまだ乗れる。これ、旬の素材ですね。


0514

母の日の前日、知人の花屋の手伝いをした。といっても、アレンジメントや花束を作れるわけでもないので、梱包作業やラッピングのお手伝い。感じたのは当たり前のことなのだろうけど、花って四季を感じるなということ。温室栽培も進んでいるが、その季節に楽しめるものを旬な内に、贈り物として花でメッセージするなんて、高度で知的なコミュニケーションだなとおもった。そして、自分が四季を楽しむライフスタイルからほど遠い生活をしているなと、ふと思った。日本には古くから四季を楽しむ文化があったと思う。二十四節気は中国からの輸入語と聞くが、七十二候は江戸期の季語だ。生活の中のふとした楽しみを大切にしていきたい。お手伝いさせてもらったホスピタリティ満点な花屋、b-blue flowersのWBEサイトはこちら。女の人ってこういう決め細やかさに弱いんだろうな~と感じさせるセンス良いアレンジメントと、お花の手入れカードや、少量の栄養剤が入っていたり、サービス業ってこういうところが大切だよなとか、自分の建築設計業と勝手に照らし合わせて感心しました。


0513
デイケアセンター
民間企業の寮に使用されていた建物を高齢者向け、福祉施設へコンバージョンの相談。宿泊機能もたせるか、デイケアで済ませるのかで、関係法令が異なるので、施設運営の方と現地を見ながら施設運用形態をどのようにすべきかの相談もおこなった。高齢者向けの福祉施設は圧倒的に数が足りていいないのは周知のことだが、運営も手が足りていないとのお話があった。箱が出来ても運用する人手が足りないのでは、話にならない。自分達設計者は箱をつくって、さようならと言うケースが多いが、運営面から首を突っ込んで参加できるのは貴重な経験だと思う。


0429
読書連休
連休初日。30日、1日を休暇として、1週間の大型連休を取る人も今年は多いだろう。天候もよく、海にでもぶらっと出かけたいところだが、日光浴しながら本日は読書三昧。読みかけだった本を平らげる。おなか一杯。
 ・「消費社会から格差社会へ―中流団塊と下流ジュニアの未来」
 ・「クール・ジャパン 世界が買いたがる日本」
 ・「野村ノート」
 ・「経済成長という病 」平川克美著
 ・「ビジネスに「戦略」なんていらない 」平川克美著
野村ノートはMS4Dスタッフに薦められた本。チーム作りの参考に!という思いで薦めてくれたんだな。と思った。感謝!平川克美さんの論は、痛快だった。”多様なニーズは供給者が消費者の欲望を刺激するために作り出した虚構”。”戦略的思考そのものが危うい”など。心に刺さるビジネス書は少ないが、この2冊は感慨深かった。

0428
おもろー不動産
DDF青山氏と会食。青山氏との出会いは今から8年くらい前になる。WEBマーケティングやWEBの制作を中心事業としているが、当時飲食事業をはじめるとのことで、店舗づくりのお手伝いをさせてもらったのが、初めてのきっかけ。最近、新規事業として、中古不動産情報サイトを立ち上げ、新しいビジネスをはじめたとのこと。それが”おもろー不動産”。現時点のサイト自体は、特に目新しさは感じないが、WEB業界から不動産業とは思い切った事業展開だなと感化された。ITを駆使して、レバレッジを効かすことが出来るのか今後が楽しみである。


0422
祝杯
先週、MS4Dの前身清水勝広建築工房時代から3年半在籍したスタッフが大手不動産会社に再就職が決り、祝杯の宴があった。一部上場企業。離職後一級建築士を取得し、一時は独立も夢見たようだが、ご時勢を鑑みると収入の安定した企業への就職が賢明と判断し、中途採用での再就職を果たしたのだと言う。すばらしい!!時代をしっかりと見据えているなと誇りに感じた。思い出話にも花が咲き、深酒。元スタッフの言葉はすごく貴重な意見だと感じた。大学卒業後、就職することもなく事業を始めた自分にとって、客観的指摘を与えてくれる大切な存在であるなと思った。スタッフとして働いていた期間はガムシャラに目の前の仕事に専念し、日々過ごしていたのだと言うが、こうして時が経ってから思い返すと当時抱いていた感情と変化した部分があるのだという。う~む、経験したものにしか分からない説得力が感じられる。特に、当時理不尽と感じたり、不快に感じた部分の今となっての変遷話が興味深かった。自分はどうやら従業員スタッフに対して説明と感謝の言葉が足りないようである。個人事業を始めて10年、法人にして従業員を雇い始めて6年の歳月が経とうとしているが、実は人が育っていない。皆短期間のうちに辞めていく。彼はその中でも長いほうだった。行く行くは建築家を志す人材を雇い入れているのだから、仕方のないことなのかと勘違いしていたが、そうではないらしい。感謝の言葉が自分に足りないのだ。”あのつらいときに一声かけて欲しかった”そんなことを教えてくれた。清水君、一皮向けたようだ。こうして、離職後も元従業員と良好な関係を保ち続けられることを誇りに思うし、見られているのだなと感じる。当人が在籍した会社をいつまでも誇りに感じてもらえるように、日々精進と誓うのであった。

0420
ダイアログ・イン・ザ・ダーク(DID)
興味深いイベントが外苑前で行われている。知人がイベントの事務局の手伝いをしていて、誘われたのだが、そのコンセプトに心打たれた。イベント内容は、簡単にいえば、
・完全な暗転の中に入って、ツアーをする
・約8人のチームを組んで、一緒に行動する(チームメンバーは基本的に面識なし)
・暗闇のプロである、視覚障害者のアテンドがつく
という3つのルールを守って、五感のうちの視覚を取り去った状態を体験する。ただそれだけ。この企画自体は、20年以上前にドイツの哲学博士によって考案され、いまでは、世界25カ国で開催されているイベントで、国内でも何度も開催されているらしいが、長期開催は初とのこと。3月20日~6月くらいまで完全予約制で行われている。
単純な内容でありながら、強いメッセージ性を感じる。エコや教育問題、食の安全やCSRなどの美辞麗句を全面に出した事業企画を昨今耳にするが、どこか、違和感と胡散臭さを感じるし、興冷める。DIDに感じたのは、”障害者の気持ちを理解する”等と言った押し付けがましさがなく、参加者が純粋にエンターテイメントを楽しみながら、気付く人だけ何かを感じ取れるような”ほうりっ放し”な自由さが心地良いなと感じた。イベント詳細はこちら

0416
讃美ヶ丘別荘地
打ち合わせで、山中湖へ都内の2週間遅れで桜が満開。ソメイヨシノの他、富士桜など。すっかり春めいて、朝靄の中、小鳥たちが敷地内にたくさんいた。周辺には希少性の高いキレンジャクも見られるそうで、撮影目的のカメラクルーもよく足を運ぶとか。

0413
日本経済を襲う二つの波


0406
goomo
”見る人と作る人をつなぐ”をコンセプトに、動画配信サービスを提供するgoomoが4月1日に一般公開された。とにかく画質がきれい。u-tubeとかの比べ物にならない。あと、動画を見ているのに、待ち時間が少なくて、サクサクいける。まだ、立ち上がったばかりなので、コンテンツが少ないようだけど、毎日ひとつづつ増えているような気がする。


0402
人と人
本日はgoomo株式会社の新オフィスの工事現場。4日間の短い工期で内装を仕上げてしまう工事の初日。訳あって、完全分離発注形式を採用しているので、工事の元請現場監督はおらず、自分がその役目。本日はOA床下の先行配線を行うわけですが、ビル側の電源供給技士、ビジネスフォン、LANやネットワーク、内装施工、TV配線専属技士、既存のオフィスパーティションを撤収する方、いろんなお立場の方がいて、ほとんど初対面の方。自分が現場に到着したときにはすでに、工事を始めている方もいて、”はじめまして”なんて名刺を交換している間もなく、”あっちの配線をやる業者はどこまでなにやるんだ、パーティションが残っていたらうちは工事できない”なんて現場サイドの声が聞こえてくる。全情報を握っているのは自分しかいないので、指示を出したり、情報整理したり、全体をコントロールするわけですが、工事現場はいろんな作業工具の音が出ているので大きな声を張り上げることになる。すると、始めてお付き合いする方は、”何を偉そうにこの若造は”なんて顔でお付き合い。ちょっとギクシャクした関係。まもなく、関係者が揃って、ふとしたことに気付く。皆さん、会社名と名前が書かれた名札プレートないしは、腕章をつけている。それらしきものをつけていないのは自分だけ。そこで、一人ひとりお名前で呼びかけることにした。するとたちまち、ギクシャクはスムースに替わる。そして、それぞれのお立場が自分の作業範囲だけを考えるのをやめ、協力し合うようになる。よい流れだ。工事は一人の力で出来るわけではなくて、お互いがフォローしながら同じ目標に向かって進めて行くべきなのだが、その環境と情報系統の構築が出来ないと、利害のぶつかり合いになってしまう。本日勉強になったのは、設計者も名札をつけるべきだなと。わかりやすく”見える化”


0401
観察力と想像力と妄想力
昨日、知人に連れられて会計事務所にお邪魔した。情報交換とこちらの営業が主。ビルオーナーの税務対策を数手がけられているとのことで、中でも贈与税、相続コンサルが昨今増えていると聞く。不動産所有者にとって、切ってもも切れない問題が相続。ただ、先延ばしに捕らえている方が大半で、いざ、相続するときになって、始めて納税の資金不足に気付いたり、時には物納することになったり、遺族間のいざこざに発展したりと、なかなか即時的に解決するのは難しく、前々から計画的に進めてさえいれば回避できる問題が多いとのこと。では、何故事前に計画できないのか。ここで、自分の想像力のなさを思い知ることになる。誰かの死後の話を進んでするのは良心を咎めるし、所有権の話を持ちかけた人はなんだか、欲深いと周囲から思われそうである。所有者は所有者で自分の不動産相続が事の発端で、遺族間に妙な関係性が生じることは避けたい。しかも、一生にそう何回も出くわすことではないので、用意周到にことを運べる方は稀。とのこと。当事者の立場に立って考えてみれば当然のことなのだが、考えてみたこともなかった。自分は常日頃、クライアントを観察し、口癖を真似てみたりする。建築プロジェクトは1年、2年とお付き合いをすることも多く、建物が出来上がった頃には、口真似もかなり上達していたりするのだが、ある知人にこんなことを言われたことがある。”清水は人まねをすることで相手の立場から物を考える習慣をつけているのだなな”と。そんな意識はなくエンターテイメントのひとつとしてしか捕らえていないことが、ものは言いようだと思った。今回学んだことは、口癖を真似るのよいが、想像力と妄想力を働かせれば、自分では経験したことのないことでも、あるシチュエーションの当事者がどんな心境で何を欲するのかの仮説を立てることが出来そうだなと思った。そんな妄想と創造がビジネスチャンスを作るとも思った。


0331
事務所改造
この土曜日、日曜日でMS4Dオフィス及び今後協業することになった芦沢啓治事務所の事務所を改装した。改装といっても、木製の棚を作ったり、ペンキを塗ったり、施工のプロに依頼するほどお金もないのでスタッフ総出で手前味噌でやってのけるわけだが、いや~からだが動きません。初日に張り切りすぎて、足はガクガク。日ごろの運動不足を強く感じます。そんな中、若手はちゃきちゃき、中でもMS4D西尾君は2つのオフィスの改装を段取り、あっちが終わったら、こっちで自らも手を動かしウルトラCな動きを見せておりました。脱帽。これを気にMS4Dオフィスはカタログやら、素材サンプルやら、過去の資料やら模型などを整理。あれよあれよと言う間にゴミ山が完成した。工事現場が動き出すとやはりFAXベースのコミュニケーションが早くて便利だし、素材を選ぶには原物サンプルが欠かせないし、比較検討するには手元に種類を置いておきたい。スタディー模型は他人から見ればただのゴミでもプロジェクトに携わった人から見ればアイデアの源のようで取っておきたいし、そんな習慣の積み重ねがゴミの山を産んでいると思うと、何かこれは抜本的に管理のしかたを考えなければいけないなと思った。建築士事務所には、関係書類の保持義務がある。昨年施工された改正建築士法で、5年が15年になったことなどを考えると、全てデータ化しないと、事務所以外に倉庫を借りる羽目になるなと痛感。

写真はごく一部、地球環境を考えているのか!とおこられそうなくらいのゴミが出た。


0323
新規リノベーション案件
新規案件の現地調査。場所は碑文谷、目黒通りから1本入った位置。都立大の駅から歩いて7,8分に建つ一軒家の中古住宅を、土地ごと買われた法人顧客がオフィスとして使用するためのリノベーションの依頼。オフィスを所有するという発想が、今まで自分にはなかったわけではないが、クライアントの話を聞いてみて、より現実味が沸いた。オフィスを所有=自社ビル建設=お金がかかりそう。ではなく、中古のビルないしは、自分らのような小さな所帯の会社であれば、中古住宅をオフィスに改装して、ローン返済したほうが、賃料を払い続けるよりもコストメリットがあるのだと。会社が大きくなって場所が狭くなれば賃貸として貸せばよいし。ん~なるほど。


0322
逗子W邸
4年前に竣工した逗子W邸を訪問。内装で使用した木材は日に焼け、貫禄が出てきている。南側に山を背負っており、採光を確保するために導入した2階の光庭ガラスボックスは、冬場、結露が止むことはないと。。。設計者としては耳が痛い。海岸からも近く、海風が届く場所なだけに、湿気に対する配慮は、特別なものを要する。この日も、3月中旬とは思えない生暖かく、湿度がムンムンとした風が吹いていた。


0322
プロトタイプ展
昨年参加させていただいたPROTOTYPE EXHIBITION 02の出展者全員のコメントがu-tubeにアップされました。ちなみに自分は3/3です。
PROTOTYPE EXHIBITION 02 1/32/33/3


0321
ワークプレイス
某大手不動産会社開発の次世代型オフィスの計画に参加させてもらっている。オフィスの研究は面白い。何故かといえば、自分たちの働く環境にフィードバックできるから。会社の経営方針をも含めた働く環境を、常にイノベーティブで創造的な環境を維持し続けることの大切さと難しさを再認識。以下面白いなと感じた参考図書(amazonアフィリエイトはじめました)。

儲かるオフィス;日経BP社 (2008/9/18)
デザイン思考の道具箱―イノベーションを生む会社のつくり方;早川書房 (2007/02)
発想する会社!;早川書房 (2002/7/25)
創造経営の戦略;ちくま新書 (2004/2/6)
イノベーションの達人!―発想する会社をつくる10の人材;早川書房 (2006/06)


0313
ゴールドチタン
自分のオフィスが入居するビルの1階5TANDA SONICで、『黄金が空間を構成する、5人の若手建築家がゴールドチタンの可能性を探る』展示会が開催されている。乾久美子氏KEIKO+NAMABUマウントフジ原田真宏氏永山裕子氏平田晃久氏ら若手建築家5名がイオンプレーティングによるゴールドチタンの可能性を探る。最優秀作品に選ばれたKEIKO+NAMABUのプランを実際のイオンプレーティング+発色チタンで製作したし作品および、参加者全員のプレゼン案が展示されている。残念ながら自分は参加建築家にノミネートされたわけではないのだが、同じビルの1階でこのようなイベントが行われているので、応援している。明日3月14日(土曜日)17;00までの開催なので、まだ足を運んでいない方は是非!!!


写真はKEIKO+NAMABUの花びらモチーフの作品。チタンならではの特性を活かしきっている。


0302
旧友
本日はFARO DESIGNの面々と、夜な夜なトーク。FAROデザインは、元DIVE、前身ドミトリーアーキテクツという建築ユニットから生まれた建築設計事務所で、ドミトリー、DIVEは自分も席を置いていたので、なじみが深い。主な話題は昔話と、今後どうやって不況に打ち勝つか。

0301
山中湖の別荘地
昨年末竣工した山中湖K邸が立地する別荘地帯において、数棟の建売計画のお話があり、現地視察及び、ヒアリングに行って来た。40年前に開発された別荘地帯は延べ24万㎡、400棟程の別荘が現在建っている。面白いなと感じたのは、山岳地帯の宅地開発でよくみられる擁壁による雛壇上の風景はそこにはなく、自然のままの斜面を利用して、自生のクヌギやナラ、唐松などと、建物がうまく調和している。また、敷地内の道路はグネグネと曲がりくねっていて、自然発生的に出来た集落を思わせる。なんでも40年の間に計画的なマスタープランにのっとって、一気に開発を行ったわけではなく、徐々に面積を拡張させていった結果が今の景観を作ったのだという。また、独特のコミュニティーが形成されている点も特筆に価する。亀倉雄策や田中一光、松永真や篠山紀信など、名だたるデザイナーや文化人が、好んでこの地に集まり、交流を深め、人づてにその輪が拡大していたのだという。メールやネットなどの通信が発達して、人と人が集まる機会が減っている情報化社会において、都心から離れた場所にこのような環境が今も息づいていることが持つ意味を考えさせられると同時に、守るべき豊かな社会財産があるなと感じた。


0223
エコロジカルニッチ
2月からMS4D役員に就任した芦沢啓治氏と会食。今後の自分たちの活動についてが、主な話題。そんな中、エコロジカルニッチについての話題に。ニッチというと、ある程度のニーズ(需要)はあるものの、規模が小さいため、供給・提供が行われていない隙間産業的な意味合いで耳にすることが多いが、生物学用語が元だという。
以下、EICネットからの索引>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
エコロジカルニッチとは、生物学用語で、生態的地位のこと。動物であれば、餌となる植物や他の動物、隠れ家など、また、植物であれば、光合成に必要な太陽光や根を張るための土壌など、生物が自然の生態系内で生きていくために不可欠なもの(環境)がある。生物種が生態系内でこれらを巡る種間の争奪競争に勝つか、耐え抜いて、得た地位が生態的地位(ニッチ)である。ニッチを獲得できた生物種だけが生態系内で安定した生存が可能となる。一般に、生物種は様々な生物の相互関係の中で適応して、ニッチを獲得しやすい特有の形態や習性を持つようになる(進化する)ので、生態系内には多様な生物種が複雑な相互関係の中で存在する。安定した生態系は、ニッチを持った多くの種で成り立っており、通常、空いているニッチはない。ただ、ニッチの棲み分けを行うことで、道業種が共存している例もあるのだと。分かりやすい例として、昼行性のワシ・タカと、夜行性のフクロウのように、共通の餌を昼と夜で食い分ける(時間的にニッチを使い分ける)ことによって、共存を実現している。
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自分たちの行っている仕事にこれを当てはめて考えてみると、業界内の争奪競争に勝つか、耐え抜いて独自のビジネスに進化させるかなのだと思う。不況の最中、また建築業界に対する社会の目が厳しい昨今、ニッチを獲得できなければ、生存すら怪しいのだと改めて感じる。


0220
ない
ある人に教えてもらったのだが、口数の中に”ない”を多く含む人は、疲れやすいと。理由は、物事を否定的にとらえていると思考自体もネガティブになり、姿勢もどこか俯きになり、疲れるとか。真偽の程はわからないが、"ない”は、生活用語の中で、頻繁に登場しているように感じる。誰かが発しているわけだ。もったいない、しょうがない、時間がない、何故、出来ない!、いろんな言い回しに”ない”は、くっついている。果たして自分の発言中、どのくらい”ない”を発しているのか急に気になって、今日1日、気をつけて過ごしてみた。意外と使っている。会社のスタッフに対しても”どうして出来ていないんだ、しょうがないから、こうしなさい”を改め、”どうすれば、できるようになる?次回からは、こうしよう!”に切り替えていこうと思ったのだった。

0213
乗り合いバスの話
ジェームズ、C、コリンズ著”ビジョナリー・カンパニー 2”を読む。米国内の飛躍を遂げた企業と、競合関係にある飛躍に至っていない企業とを比較、分析し、共通して見られる飛躍の秘訣を解説する内容なのだが、その中で、気になる1文に出会う。飛躍を導いたリーダーは、明確なビジョンや理念、優れた戦略を初期に立ち上げ、目標にあわせて人材を選ぶのではないという。最も大切なことは適切な人をバスに乗せ、不適切な人をバスから降ろすのだという。適切な人がそれぞれにふさわしい席に座ってから、どこにそのバスが向かうのかを皆で決めているのだという。未曾有の不況に突入し、いつまで続くか分からない状況下で、自分は少し焦っていたなと思う。何か、戦略をひとりで考えなくてはいけないのでは?ビジョンを見出さなければ勝ち残れないのでは?この1文が教えてくれたのは、今いる気の合う仲間と、一緒に次の進路を見つけるということだ。うーむ、なるほど。

0129
隣の畑(ゼネラリストとスペシャリスト)
自分らのようなベンチャー会社の構成員は、様々なポジションの兼任が多いと思う。クリエイターでありながら、マネージャ。戦略部隊であって、戦闘部隊。営業でありながらプレイヤー。人の上にたつこともあれば、下に就くこともある。ベンチャーは事業の歴史が浅いことで、確たる企業理念の形成や、トライアンドエラーの積み重ねによる、組織としての機能が成熟していないケースが多いとも思う。MS4Dを立ち上げたころは、クリエイティブ環境の向上を図るため、プレイヤーとマネージャとのポジションを分け、設計やデザインなどの実務に就くプレイヤーをマネージャが支えるような構図を思い描き、自分はマネージメントに徹しようと思った。分業化というやつだ。が、最近、考え方が変わってきた。1つの専門領域を極めるスペシャリストは”狭く深く”視野が狭く柔軟性にかける。一方で、これといった得意分野を持たず”広く浅く”のゼネラリストでは、諸々の調整は出来ても創造的成果を生み出せない。専門領域を持ちながらも、他の領域にも広く興味を持ち、吸収できるような、幅と奥行きを同時に兼ね備える能力が、構成員全員に必要なのだなと。それぞれが、自分のポジションの幅を少しだけ広げる。所詮一人では、仕事はできないわけで、構成員全員が相互補完しながら、組織として機能することを目指す。結果チームワークが良い相乗効果を生むとも思う。言葉で語るのは簡単だが、実際やってみるのは難しい。すぐにでも始められることとして、”隣の畑を覗いてみること”だなと思った。プレイングマネージャにとって陥りやすい罠が、目の前に待っていることも、わからないわけではないが、マネージメントチームを再構成し、チームワークで次なるステップに進みたい。

0117
うれしい!!
新年早々から、ごった返している。時間がいくらあっても足りない。この不況下でうれしいことだ。といっても、利益率が上がっているわけでもない。単に時間が足りない=自分の処理能力が追いついていないだけで、そのあたりは変わらない。僕はあまり、忙しい忙しいと自分の状況を説明するのが好きではないし、忙しそうな振る舞いも好まない。世の中、もっと忙しい人はいると思うし、もっと沢山の事を処理したり判断したりしていると思う。ということは、忙しさをことあるごとに何かの理由にするのは、自分がまだまだ未熟だということだ。そんな、能書きはほうっておいて、とにかくごった返している。未熟。。。。。。。。。
そんな中、すごくうれしいニュースがある。とても尊敬できる同年代建築家、芦沢啓治氏がMS4Dの役員に就任することになった。正直こころ強い。氏の判断と決断力には頭が上がらない。"ピン"と来た瞬間に、一切のプライドや先入観を捨てて、思い切った行動に移る。おそらく、自分なら倍くらい時間をかけてじっくり考えてしまうことを、瞬時に行っているように思う。氏の日々の行動を見ていると忙しそうというより、瞬間的な判断を楽しんでいるようにすら感じる。この半年ぐらい氏と暖めているプロジェクトや、新規事業、新規顧客開拓も、これで思い切りオフィシャルに行うことが出来る。設立して2年が経過しようとしているMS4Dも、氏を迎え入れ、体制リニューアルを行うことに決めた。2009年まだ始まったばかりだが、今年はこれで、ますます自分の処理能力を上げて2度と"忙しい"などと、言わないようにしなければ!!!!!


0113
サービスブランディング
年末年始の間、ダイヤモンド社"サービスブランディング"を読む。自分の行っている仕事は、建物や空間を設計デザインする仕事。”ものづくり業”と捉えることもできるが、多くの設計会社は工事は行わず、企画設計と製造工程を分離しているように、MS4Dも設計業務のみを生業としている。提供している商品の一部に図面や模型なども当てはまるわけだが、メインの商品はアイデアそのものであったり、アイデアを生む人そのものだったりもすると思う。広くとらえてサービス業といえる。文中興味深かったのは、日本のサービス業の競争力は世界水準でとらえると、米国をはじめとする先進国に比べ、はるかに劣っているとのこと。一方で”もてなしの心””のれんわけ”などの決め細やかなサービスを重視する心は日本に宿っているとのこと。サービス業を店舗の有無、契約の有無から体系化し、仕組みとして捕らえ直そうとする試みは、自分の仕事を再考する上で、参考になった。



0105
2009年のスタート
新しい年のスタート。新聞に目を通すと重たい空気のスタート。社会全体が厳しいときだからこそ、上を向いて前向きに活動したい。自分の今年のテーマは、”見極める”こと。ネガティブな意味で、実力をわきまえ、無理をしない。ポジティブにとらえると、自分の良い部分を認識し、挑戦すること。変化があるときは好機もあるとどこかで聞いた。変化=CHANGE、と好機=CHANCEの字組みが似ているだけではなく、自分自身を見極めて、100年に一度といわれる未曾有の大不況、我々ベンチャーにとっては、チャンスと捉えたい。