

所在地/東京都港区
構造・規模/RC造・地下1階、地上2階建て
敷地面積/53.83㎡(16.31坪)
建築面積/計画中につき未定
延べ床面積/計画中につき未定
構造設計/名和研二(なわけんジム)
着工予定/2006年7月
新築オフィスの依頼があり敷地調査に行ってきました。
クライアントはアートディレクター、藤本やすし氏が主催する雑誌デザイン会社CAPです。場所は表参道交差点から少し奥へ入った南青山の一角に位置し、表通りの賑やかさとは打って変わり、住宅街に商業施設が点在した、落ち着きある町並みです。
そんな敷地にふさわしい、気品と風格を備えたオフィス作りのスタートです。
2006.02.07
ヴォリュームスタディをしています。そう広くはない敷地に、いかにゆとりを持たせつつ、床面積を確保するかを検討しているところです。

敷地模型
2006.02.23
本日2回目の打合せ。外郭が固まってきました。内部構成は紆余曲折中です。パソコン主体のワークスペースに、直射日光は禁物です。いかにグレアを抑えつつ、明るい快適なオフィススペースを展開できるかが課題としてあげられています。また、雑誌のデザインオフィスだけに、書籍の在庫量が恐ろしいほどあります。建物の構造形式と絡めて重たい本をどのように扱うかが、鍵となりそうです。

外観模型<夜景>
2006.03.24
構造形式が固まってきました。
今回の計画では、最上部や北面から採光を取る為に大きな開口を設けています。
構造的には不利に働く開口ですが、門型フレームの「RCの本箱リブ」を1400mmピッチで並べることで
建物全体の剛性を確保しています。また、リブは数10トンにも及ぶ書架を支える本箱の構造としての役割も担います。OFFICEというよりも図書館といった面持ちで、とてもシンプルな構成の「本箱ビル」です。

diagram
2006.04.24
本日の打合せにて、プラン、構造、素材が決定しました。
計画の概略は以下の通りです。
■”グレアレスなワークスペース”
パソコン主体のワークスペースに直射日光は禁物です。日々の天候によって変わりゆく太陽光がモニターへ映り込こむことで、 微細な色決めなどのデザインワークに悪影響を与えるからです。採光は北側および、建物上部スリットからの間接光を主体に考えています。
■“総量数十トンの書籍”
建物全体の構造が本箱の構造も兼ねています。RCの可塑性を利用して、家具スケールの細やかな造作もコンクリートで整形する事を試みています。
■“将来対応”
伸びゆく会社の成長に、人員数、業務資料の増加はつきものです。将来人員増が訪れた際はワークスペースは別の場所へ移り、今回計画建物は全館書庫として機能するように計画されています。オフィスからライブラリーへの変化を見越した計画です。
窓が少なく、町に閉ざしたような外観は刑務所の様な印象を与えますが、社会の最先端事情を雑誌に載せて発信するCAPならではの秘密基地としての様相なのです。
基本方針が決定し、今後実施設計の作業に移りますが、課題はまだまだ残っています。
「弱い地盤」「狭い前面道路」「地下削掘と梅雨」など、設計、工法、工期とうまくコントロールする必要があります。

模型写真
2006.05.12
建物本体の入札に先駆けて、地盤のボーリング調査を行いました。ボーリング調査を実施は、土質を調査する事で、地中に設置する杭の長さや、杭の形式を決定するために行ないます。予想通りの結果が得られたので、スムースに構造設計を進める事が出来そうです。

左;ボーリング試験、右;土質標本
2006.07.10
工事入札を行いました。目標予算にぴたりとおさまるかどうか、ハラハラドキドキの2週間です。8月上旬着工を目指して、目下各施工やさんと、質疑応答中です。

入札図面
2006.07.27
打合せを行いました。入札結果の報告と、今後のスケデュールの確認です。目標予算まで、後一歩、詰め寄る必要がありそうです。

打合せ風景
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