榛名町 O邸

榛名町 O邸

古民家のリノベーション

所在地/群馬県榛名町
構造・規模/木造地上2階建て母屋、木造地上2階建て離れ
      木造地上2階建て土蔵、木造平屋表門
敷地面積/1256㎡(380坪)
施工/株式会社 建築サービス
竣工予定/未定

2004.11.05

榛名町に敷地見学に行って来ました。
東京から車で2時間、伊香保温泉にほど近い群馬県榛名町でのスローライフを夢抱くクライアントと、敷地の見学に行って来ました。
築200年の趣きある佇まいの周囲には幹径1m近い針葉樹が林立しています。広い敷地の中には御蔵や水琴窟などもありました。
さて、どのようにリノベートするか、今から楽しみです。

2005.02.20

築後年数がかなり経過しているため当然図面らしき図面は残っておらず、数回にわたる実測と、老朽化調査を行いました。その後、打ち合わせを重ね、基本的な方向性が決まりました。
メインの居住空間となる母屋は、1階部分を土間や、座敷、直径500mmはあろうかと思われる大梁をあらわしにした天井など、従来の民家の持つアイテムを散在させた空間として使用します。2階部分は、床も壁も天井も真っ白くミニマムな大きなひとつながりの空間とし、横長に空けられた開口が榛名の山々を切りとって借景を作り出す予定です。


2005.03.16

本体工事の前に土蔵、はなれを先に工事する事になりました。
まずは内部の解体からです。
現状からどうリノベートするのか?乞うご期待!!

上;土蔵内観、下;はなれ内観


2005.04.25

解体が始まりました。
まずは地面からの湿気を防ぐため、土蔵1階は既存の床をはがし、防湿フィルム敷き込み後、土間コンクリートを流し込みます。


2005.05.11

土蔵1階の床貼りが終了しました。
米松無垢材に柿渋塗装を施しました。
年月を経ながら、原液の色の“ドドメ色”に近づいていきます。


2005.05.13

はなれの解体が始まりました。
2階の床は既存のゴザ、ベニヤ床を撤去しました。


2005.05.17

はなれの1階、2階の床下地ができました。
上下階共に仕上げは米松無垢材柿渋塗装仕上げです。


2005.05.23

はなれの2階の下地組が終わりました。梁まわりもきれいに納まっています。
後は、真っ白に塗装するのみです。


2005.05.28

土蔵が完成しました。1階床は米松に柿渋塗装、壁は現状のままです。2階は壁の白塗装のみです。床板はクリーニングをすることにより釿の跡が浮かび上がってきました。最小限のリノベートですが、予想以上に豊かな空間が現れました。ここは倉庫兼現代アートのギャラリーとなります。

左;土蔵1階、中;土蔵2階、右;土蔵2階床板釿跡

はなれは2階が完了しました。真っ白の大壁と既存の太鼓梁がダイナミックに組み合わさっています。ここはアーティストのアトリエとして利用される予定です。1階はまだ施工途中段階ですが、アーティストのための生活スペースとなります。

上;はなれ2階自然光にて撮影、上;はなれ2階ライトアップ後撮影


2005.06.08

竣工した土蔵、はなれへ荷物が運び込まれました。土蔵2階はクライアント所有のファインアート、巨匠の椅子、骨董品などが点在するにぎやかな空間になりました。
オリヴィエ・ムルグ、ブルーノ・タウト、ウィリアム・モリスの椅子は必見です…!
次はいよいよ母屋本体工事にとりかかります。

2005.07.15

久々の更新です。
母屋は解体が終了しました。東側北側は増築されていた下屋が解体され本来の姿に戻りました。

左:解体前、右:解体後
内部は隠されていた、大梁、大黒柱、真っ黒い土壁が現れました。
柱は一部、戦前のものと思われる新聞紙がまかれたものも見られ、歴史というものを強く感じました。

左:2階内部、右:柱にはり付いた新聞紙

2005.07.19

シロアリ駆除を行いました。
床下に潜り込み、入念に薬を散布します。


2005.07.26

プレゼンテーションを行ってきました。
母屋2階は解体後現れた古い土壁、大黒柱、大梁を残し、床は真っ白としたギャラリーとなることに決定しました。歴史と現代アートの混在した風景がここにあらわれます。

上:提案イメージパース

現在、榛名町O邸では改築工事前の荷物整理スタッフを募集しています。
建築を学ぶ学生で興味のあるかたは事務所まで連絡をください。
建築、デザイン、アート、古民家に同時に関わる事のできるチャンスです。
まずは、履歴書をおくってください。2名限定です。
詳しくはこちらへ


2005.08.06

荷物整理スタッフ募集を〆切りました。たくさんの応募ありがとうございました。


2005.08.30

O邸に行ってきました。
風水師の先生を交えて、次の工事の打ち合わせをしました。現地にはクライアント購入の古材、階段簞笥箪笥などが見られました。

左:打ち合わせ風景、中:古材、右:階段箪笥
はなれ2階は緑豊かな森が窓を開けると目の前にある気持ちのよい空間でした。

上:はなれ2階から東側森を見る
ここで読書に耽ることのできるクライアントが羨ましい限りです!!

上:クライアント所有の書物


2006.03.02

久しぶりの更新です。冬場は一時工事をストップしていました。
第2期工事のスタートです。
現在、母屋の裏側に独立した平屋建ての浴室を計画しています。

上:工事途中母屋外観